いつもゼッコーチョー

皆川博子さん作の『総統の子ら』を読了しました。これまで読んだのが耽美調のミステリーだったので、それと同じように読んでいたのですが、こちらはかなり重めの歴史小説、人間ドラマでした。青春小説、戦争物語とも言えるのかもしれません。これまで味わったことのない深い読後感で、頭がくらくらしています。内容はあえて言いませんが、歴史を違った視点で見てみたいという方にはおすすめです。あと、同性愛要素がちらほらあって、その部分を毛嫌いして読まない方もいるかもしれませんが、それでこの方の本を避けて通るのは読書人生で損していると断言できます。重厚な小説を読みたい方は、ぜひ。